社内のコミュニケーションツールとして最も広く使用されているのがSlackです。インスタントメッセージやチャット機能を使って簡単にチーム内でやり取りができるSlackは、特にリモート化が進む今日では、ビジネスに欠かせないツールとなっています。
しかし、仕事をしているとSlackだけでは全てのニーズに対応しきれないことがあります。例えばSlackでは情報の検索や保存が難しく、ナレッジベースの構築や効率的な情報共有にはあまり向いているとは言えません。
そこでこの記事では、Slackと合わせて使えるアプリを紹介します。使い慣れたSlackと合わせてこれらのツールを利用することで、作業を効率化し、毎日のワークフローをよりスムーズなものにすることができるはずです。
ミーティングやステータスレポートに使えるSlackアプリ
Geekbot
Geekbotは、毎日のミーティングや進捗報告、出退勤時のステータス報告などを簡易化するためのボットアプリです。Geekbotを使うことで、メンバーのワークフローを乱すことなく、スタンドアップミーティングなどを行うことができます。
Geekbotを設定すると、メンバーはSlack上にボットに対して返答する形で、進捗や問題の報告などを行います。各メンバーの回答を待つことなく、まとめて確認する「非同期型」であることが特徴的です。
こんなチームにおすすめ:リモートチーム
価格:ユーザー1名あたり月額2.50ドル~のプラン
Status Hero
Status HeroはGeekbotに似た、簡易ミーティングやステータスチェックに使えるSlackアプリです。各メンバーがチェックインのための簡単な質問に答えると、Status Heroがそれを分かりやすいレポートにまとめて共有。Slackを通して通知が行くため、進捗報告を忘れることもありません。
Status Heroを使えば、リモートワークでもチームであることを忘れることなく、全体像を把握しながら作業を進めることができるようになります。
こんなチームにおすすめ:リモートチーム
価格:ユーザー1名あたり月額3ドル~のプラン
休日管理に便利なSlackアプリ
Absence
Absenceは人事部門の面倒な手続きを簡易化することのできるSlackアプリです。メンバーの休日や外出・出張だけでなく、社員情報の管理などをAbsenceで一括化できます。
人事管理は書類のやり取りが多く、時間もかかりやすいもの。Absenceを使って社員の情報を管理するのにかかる時間を節約することが可能です。
こんなチームにおすすめ:人事に関わるペーパーワークが多くて困っているチーム
価格:ユーザー1名あたり月額1.50ユーロ~のプラン
メンバーのフィードバックを集めるためのSlackアプリ
Polly
PollyはSlackのために作られた調査・投票用のアプリです。多くの社員の意見を聞きたいとき、アンケート調査を行いたいときなどに活躍します。Pollyを使えば、メンバーのフィードバックを集め、有効活用できるデータとして整理、そして共有することができるようになります。
こんなチームにおすすめ:多くのメンバーからのフィードバックを必要とするチーム
価格:1チームあたり月額200ドル~のプラン、または個人利用月額50ドル~のプラン
ナレッジ共有と情報管理のためのSlackアプリ
Kipwise
KipwiseはSlackと統合して使うのに最適な社内Wikiツールです。Kipwiseはチームにとって重要な情報を整理し、社内で効果的に共有するのに役立ちます。さらに、KipwiseはSlack内の重要な情報を自動的に保存してくれるため、情報の保存忘れを防ぎ、必要なドキュメントに必要な時にアクセスすることが簡単になります。
Kipwiseを使うと、チームのナレッジを一カ所に分かりやすくまとめることができるようになります。検索機能も充実しており、誰でも簡単に情報にアクセス可能。ナレッジの属人化を防ぎ、チーム内のディスカッションを促進するのに最適なツールです。
こんなチームにおすすめ:より効率的なナレッジ管理システムを必要としているチーム
価格:10ユーザーあたり月額19ドル~のプラン
Tettra
Tettraは特にQ&Aにフォーカスした社内Wikiツールです。Tettraを使うことで、チーム内で同じ質問が繰り返されることを防ぎ、作業を効率化することができます。
SlackとTettraを統合すると、Slack上の質問に対してSlackを離れることなく回答することが可能になります。また、各分野の専門家を指定することで、「誰に聞けばいいのか分からない」という状態をなくすことができます。
こんなチームにおすすめ:情報共有フローを円滑化したいリモートチーム
価格:フリーミアム、5ユーザーあたり月額39ドル~のプラン
Google Drive
Google Driveは最も基本的な文書管理システムです。すでにGoogle Driveを活用しているチームも多いかと思います。Slack用のGoogle Driveボットを使うと、Slackを離れることなく直接Google Driveのファイルを作成、保存、共有、閲覧することができるようになります。
すでに便利なGoogle DriveをSlackと統合することで、さらに便利に使えるようになります。
こんなチームにおすすめ:Google DriveとSlackを多用するチーム
価格:無料
プロジェクト管理のためのSlackアプリ
Trello
Trelloは世界中で広く利用されているプロジェクト管理ツールです。TrelloとSlackは合わせて使うことが多いですが、タブ間を移動したり必要なカードを探したりするのはなかなか面倒ですよね。そこで、TrelloのSlack統合機能を使うのがおすすめです。
TrelloとSlackを連携すると、TrelloカードやボードをSlackから新規作成することが可能になります。加えて、Trelloは自動的なインサイト(コメント、新しいカードなど)を提供します。
こんなチームにおすすめ:タスク管理にTrelloとSlackを活用しているチーム
価格:無料~の3種類のプラン
Asana
コミュニケーションに最適なSlackですが、プロジェクト管理にはAsanaがおすすめです。この2つを一緒に使うとさらに便利になります。Slackを離れることなく新しいタスクの作成やタスクの詳細確認などができるようになります。
AsanaとSlackを連携することで、チーム内のワークフローを円滑化することができるはずです。
こんなチームにおすすめ:タスク管理にAsanaとSlackを活用しているチーム
価格:無料~の3種類のプラン
マーケティング部門のためのSlackアプリ
Notify
Notifyは特にSNSでのマーケティングをサポートするプラットフォームです。Notifyを使って自社のメンションをトラッキングしたり、ブランディングプランの作成・管理したりすることができるようになります。
Slackと連携すると、TwitterやInstagramなど選択したチャネルで関連トピックがメンションされた時に通知を送信します。重要なイベントを見逃すことがありません。
こんなチームにおすすめ:Slackを離れることなくマーケット情報を確認したいチーム
価格:無料~のプラン
営業・カスタマーサポート部門のためのSlackアプリ
Intercom
Intercomは見込み客やカスタマーをコミュニケーションを取るのに最適な手段です。Intercomを使うことで、ウェブサイトやアプリ、電話、メールなど様々な方法で顧客と対話することができるようになります。
Slackと統合してIntercomを使用すると、Slackから直接カスタマーとやり取りすることが可能に。プラットフォームを何度も切り替える必要がありません。
こんなチームにおすすめ:カスタマーサポートにIntercomを利用しているチーム
価格:無料
ビデオ会議用のSlackアプリ
Zoom
現代のワークプレイスでは、マーケティングやビデオ会議にZoomは不可欠なツールとなっています。ZoomとSlackを統合することで、コマンドを使ってSlackから直接ミーティングを開始することが可能になります。
こんなチームにおすすめ:SlackとZoomを日常的に使うチーム
価格:月額13.99ユーロ~のプラン
Whereby
Wherebyを使うと、リンク1つでビデオを使ったコラボレーションが可能になります。ゲストユーザーはWherebyに登録したり、ソフトウェアをダウンロードしたりする必要がありません。また複数のデバイスに対応しており、スクリーンシェアも利用できます。
こんなチームにおすすめ:ツールを切り替えることなくビデオ会議を行いたいチーム
価格:フリーミアム、ユーザーあたり月額9.99ドル~のプラン
自動化フロー作成のためのSlackアプリ
Zapier
Zapierは1,000種類以上のアプリのプロセスを自動化することのできるツールです。Slack統合を利用することで、Slackから全てのプロセスを管理することができるようになります。自分でコマンドを作成すれば、Slackを離れることなく、他のツール全てを一括管理することも可能になります。
こんなチームにおすすめ:多数のタスクを同時に管理しているチーム
価格:無料~のプラン
IFTTT
Zapierの無料プランでは、ユーザーあたり5つの自動化プロセスしか作成することができない一方、IFTTTは完全無料で利用できます。また、Zapierではより複雑なコマンドを作成することができますが、IFTTTは基本的にアプリ同士を繋げるためのツールとなっています。その分初心者でも使いやすいといえますね。
こんなチームにおすすめ:多数のタスクを同時に管理しているチーム
価格:無料
まとめ
Slackを外部のアプリと統合して使うことで、ワークフローをより効率化できるようになります。Slackに追加できるアプリは様々なものがあります。自分のチームにとって何が必要なのかをしっかりと把握して、最適なものを選ぶことが重要です。
Slackにアプリを追加して、より便利にSlackを使いこなせるといいですね。